お教室先生や講師のお悩み解決:カリキュラムづくり・コース設計の考え方

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お菓子やパン、お料理、クラフト、書道、楽器、アロマ、ヨガ、カウンセリング・・・

こういった分野で講師になりたい人、お教室を開きたいという女性が多くいます。

「先生」と呼ばれて生徒さんに教える姿に憧れる方も多いのではないでしょうか。

講師業で起業する時に悩むのが「カリキュラム・コースの組み立て」です。

これはお店で言えば販売する商品の品揃え。飲食店で言えばメニューです。

あなたの事業のコアとなる部分ですし、この設計次第で売上を左右しますから、よく考えて決める必要があります。

そこで今回は、お教室・講座のカリキュラムづくり・コース設計についてお伝えしたいと思います。

こんな方におすすめの記事です
  • 技術を教える「講師」として起業したいと考えている方
  • お教室や講座のカリキュラムづくりやコース設計に悩んでいる方
  • 今のカリキュラム・コースをより良くしたいと思っているお教室の先生や講師の方
目次

ターゲットを想定してカリキュラムをつくろう

レッスンやコースを設計する場合、どうしても「あなたが教えたいこと」を中心に考えがちです。

でも、それだけでは独りよがりのカリキュラムになりかねません。

お教室もサービス業ですから、お客様である生徒さんの求めるものを反映するようにしましょう。

そのためには、ターゲットとなる生徒さんを明確にする必要があります。

あなたの教室・講座にはどんな生徒さんがどんな思いを持ってやって来るのでしょうか?

「ターゲットを考えましょう」と言うと「30代の主婦で〇〇市に住んでいて、パートをしている人」といった属性を挙げる方が多いのですが、カリキュラムを組み立てる場合、これでは不十分です。

通ってくださる生徒さんがどんなことを学びたいのか。

どんな要望・希望を持ってレッスンに申し込むのか。

なぜそれを求めているのか?

といったところまで踏み込んで考えてみてください。

例)
30代の女性で会社員。
コロナ禍で業務がテレワーク中心になった結果、残業が減って夕方以降の時間を持て余している。
今は彼氏も居ないので、何か長く続けられる趣味を始めてみたいと考えている。
いずれはその趣味を教える講師をして独立してみたいとも思っている人
といったように具体的に設定をしましょう。

このように具体的なターゲットのイメージを持ってみましょう。

そうすると、どういった時間帯に、どのような内容のレッスンを実施したら良いかが自然と見えてきますよね。

具体的になればなるほど、生徒さんのニーズにマッチしたカリキュラムができるはずです。

ターゲットについてはこちらの記事に詳しく解説しています

2つのレッスンの形式

お教室や講座のレッスンは大きく分けて2つの形式があります。

「単発のレッスン」「複数回を継続して行うコース制」です。

●単発のレッスン

気軽に参加しやすいという参加者のメリットが大きい一方で、先生側にとっては毎回参加者を募集しなければならないうえ、参加者は初めて会う人のため対応が大変といったデメリットがあります。

●コース制

長期に渡って生徒を確保できるので収益の見込みが立つ、同じ人が継続して参加するので対応しやすい、といった先生側のメリット大きい一方で、参加者にとっては仕事などが忙しい人は通いにくいなどのデメリットがあります。

あなたのメリット・デメリットとお客様にとってのメリット・デメリットのバランスを取りながらカリキュラムを組み立ててみましょう。

フロントエンドとバックエンド

複数回を継続する「コース制」のレッスンは、お客様からすると申し込みのハードルは高いものです。

先生と相性が合わなかったらどうしよう…
教わる内容のレベルが高すぎたり、低すぎたりしないか心配
仕事が忙しくなって通えなくなったらどうしよう…

このような不安が「学んでみたい」という気持ちにブレーキをかけます。

でも、そんな不安を解消するのが「お試しレッスン」、「無料体験講座」という安価もしくは無料の「単発レッスン」です。

このような、新規の生徒さん獲得につながる導入用のレッスンを「フロントエンド」と言います。

一方で、継続レッスンやコースは「バックエンド」と言います。

フロントエンドとは
  • 続コースの受講を前提にした見込み客に対して実施するお試しレッスンや体験講座
  • 単発や短時間のレッスンを気軽に体験してもらうことでバックエンドとなる継続コースの受講につなげます
  • 戦略的に安い価格設定で利益も少ないことがほとんどです
バックエンドとは
  • フロントエンドの後に販売される継続コースなどのメインとなるレッスン
  • フロントエンドの商品・サービスに納得した方だけが受講するのでミスマッチを防げます
  • フロントエンドの利益が少ない分、バックエンドは利益確保を目的とした価格設定を行います

フロントエンドが目玉商品で、バッグエンドが本命商品といえます。

これは一般の商品や各種サービスでもよく行われている手法です。

  • 飲食店では、フロントエンドがランチ、バックエンドがディナーに該当します。
  • スーパーだと、安売りのたまごや牛乳などがフロントエンド、他の食材がバックエンドに該当します。
  • 化粧品では、無料サンプルがフロントエンド、バックエンドが高額なクリーム・美容液です。

企画する場合は、必ず先に本命のバックエンド商品を作りましょう。

そして次に、そこに至るまでの導線としてフロントエンド商品を考えてみましょう。

また、フロントエンドの商品は、生徒さんにとって魅力的でお得感が感じられることが重要です。

そこで「この値段なら失敗しても許せる」という価格に設定します。

例えば多くの語学スクールでは「無料体験レッスン」をフロントエンドとして実施しています。

無料ですから、それ単体で見たら赤字です。

でも、その無料体験レッスンで気に入って入校してくれたらフロントエンドの赤字分が回収できるようにバックエンドの料金設定がされているのです。

トータルで利益が出るような料金設定でフロントエンド・バックエンドのレッスンを構成することが大切です。

値段設定について解説した記事もあわせてご覧ください

カリキュラムづくりをしてみましょう

それでは具体的にどのようにカリキュラムを組み立てていったら良いか事例をご紹介しながらお伝えします。

まずは各レッスン・コースの概要を考えます。

決めるのはこの項目。

  • レッスン名
  • ターゲット
  • コンセプト
  • レッスン形式
  • 定員
  • 料金

パン教室を例として考えてみたいと思います。

このパン教室では「自家製の天然酵母を使い、動物性脂肪を極力使わない身体に優しいパンづくり」をコンセプトに教えています。

コンセプトについてはこちらの記事をあわせてご覧ください

場所は、都内のタワーマンションにある自宅キッチンやパーティールーム、そしてレンタルキッチンなどをベースにお教室を開催予定です。

ターゲットを「30~40代のちょっとリッチで家族の健康に気を遣う主婦」「お友達作りも兼ねて美味しいパンを手作りしたい女性」と設定しました。

レッスン名 親子で楽しむパン作り 家庭で味わう手ごね&天然酵母のパン作り 講師養成コース
ターゲット

ママ+10歳以下のお子さん(初心者)

健康に気を使っていてマクロビなどにも興味があるちょっとリッチな主婦層(初級~中級) パン教室を開業したいと考えている30~40代の女性(中級~上級)
コンセプト

日常食べるパンに興味を持ってもらい、親子が一緒に楽しめるレッスン。

継続的にパン作りを楽しんでもらえるコース。レッスン後のティータイムもあり、パンを通じた仲間づくりができるレッスン。

パン講師になりたい人向けコース。小さな個人教室の運営の方法を教える。

レッスン形式 単発(3時間)/月2回開催 定期レッスン(4時間×6回)/月2回開催 定期レッスン(5時間×24回)/月2回
定員 3組 4名 2名
料金 5,000円 30,000円 250,000円

まずは、親子で気軽に参加できるワンデイレッスンや、定期レッスンを考えました。

また、ターゲットのなかから、いずれパン教室の講師になりたい人も出て来るだろうと想定し、講師育成コースも用意しました。

こうしてバックエンドのレッスンが固まったら、次にこれらのコースに参加してもらうためのフロントエンドを考えます。

一人でやっている教室のため、無料体験レッスンを別途行うのは時間的にも厳しいので、別途レッスンを作るのではなく、通常コースの開催時に1回だけ1,000円引きで参加できる、という対応にしました。

先生側は別途準備が不要で楽ですし、参加者は通常コースの雰囲気や参加者の様子などが分かるというメリットもあります。

こうしてカリキュラムが決まったら、細かいレッスン内容を作り込んでいきましょう。

まとめ

お教室を始める時、どんなカリキュラムにしたらいいか迷ったら、まずはあなたが教えられることと、想定する生徒さんが学びたいと思うことを挙げて、その両方が重なる部分をレッスンにしてみましょう。

講師やインストラクターのディプロマを取得して、協会の指定通りのレッスンをするだけでは、なかなかうまくいきません。

特に同じ内容のレッスンをしている教室が他にもたくさんいる分野では競争が激しくて苦しいばかりです。

お教室運営では生徒を集める「集客」に重きを置きがちですが、基本に立ち返って、コアであるカリキュラムをきちんと組み立てて、放っておいても生徒さんが勝手に集まってくるお教室を目指しましょう。

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