イベントやマルシェで人気のある店舗とそうでないお店の3つの違い

イベントで売れるお店づくり

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『ハンドメイドブーム』と言われる昨今。

新型コロナの影響で一時期縮小していましたが、ハンドメイドや手作り品のクラフト作家さんが出店する「マルシェ」と呼ばれるイベントもほぼ復活して、あちこちで開催されています。

弊社では、ハンドメイド作家さんが出店するマルシェイベントをブーム前の2014年頃から企画・運営をしてきました。

そうしたイベントでいつも思うのが、お客様が大勢集まる人気のブースもあれば、素敵な作品が並んでいるのに誰も立ち寄らないブースもあるということ。

ながた

人が集まる人気店舗とそうでない店舗の違いは何だと思いますか?
それぞれの店舗をよく見てみるとその理由が見えてきます!

今回はハンドメイド作家さんが出店するマルシェなどのイベントで、ひとが集まる人気ブースになるための3つのポイントについてお伝えします。

こんな方におすすめの記事です
  • ハンドメイド作家でこれからマルシェに出店する方
  • イベントでなかなかお客様が自分のブースに集まらないとお悩みの方
  • イベント運営者で出店者に集客・ディスプレイのコツをアドバイスしたい方
目次

お客様が集まるブースの3つのポイント

お客様が集まっているブースをよく見ると、お客様が足を止めたくなる、つい長居してしまう様々な工夫がこらされています。

いずれの人気ブースでも共通しているのがこの3つ!

【ハンドメイドマルシェで人気のあるブースに共通の3つの特徴】
①滞在時間が長くなる立体的なディスプレイと陳列
②奥行きを活かした縄張りを主張しない“待ち”の姿勢
③特長をわかりやすくPOPで表現

この3つの特徴について解説しますね!

ポイント1:滞留時間が長くなる立体的なディスプレイと陳列

マルシェなどのイベントでは、お客様は数多くのブースを歩きながら見て、好みのお店や商品を見つけます。

そんな時、お客様はパッと見の一瞬で、あなたのブースに立ち寄るかどうかを判断します。

その一瞬で、目を留めてもらい、興味を持ってもらわなければ、お客様はあなたのブースを素通りしてしまいます。

だからこそ、通路から見た時のディスプレイや商品の陳列が重要です。

起業希望さん

目を留めてもらうにはどうしたらいいんですか?

ながた

「立体感」が一つのポイントです!

お客様が立ち止まらないブースの場合、商品を平面的に並べていることがほとんどです。

平面的な並べ方だと、どんな商品があるのか、ひと目で分かってしまいます。

そうなると、立ち止まる時間(滞留時間)は短くなりがちです。

一方で人気のブースは立体的に商品を展示しています。

これは以前に弊社主催のイベントに出店していた方のブースですが、お客様の滞在時間が長い店舗です。

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立体的な陳列を行っていて、ボリューム感を出して、手に取りやすいゴールデンゾーンに商品を並べています。

ながた

ゴールデンゾーンとは、商品が目に留まり、手に取りやすい高さで、一般的に「床から0.6~1.5m」と言われています。

ポイントは、手に取りやすい床から1m程度の高さに立体的に商品を陳列すること。

そうすると、目に留めやすく、商品を見る時間も長くなり、お客様がお客様を呼ぶ現象が生じ、人気ブースとなります。

もし、お子さんの来場が多いイベントであれば、お子さんの目線や手に取りやすさを考えた陳列も大切になります。

ひとは、ひとが集まっているところに吸い寄せられるように集まります。

まずはお客様に目を留めて立ち止まっていただけるようにディスプレイや陳列を工夫してみましょう。 

ポイント2:奥行きを活かした縄張りを主張しない“待ち”の姿勢

多くのマルシェ系イベントでは、それぞれ出店のブースサイズが決まっています。

ブースのスペース、例えば縦200×横200cm(2×2m)といったように、決められた空間をそれぞれの店舗が工夫を凝らして商品陳列などを行わなければなりません。

その空間の使い方次第でお客様が来て繁盛するか、それとも誰も立ち寄らないお店になってしまうかが分かれます。

お客様が立ち寄らないブースの代表格が、通路に面して長机を配置し、平面的に商品を並べて、その後ろでお客様を待ち構えている店舗です。

NG例:通路に面した机の配置

また、机の前に立ってお客様が来るのを待っていたり、声かけしている店舗もお客様は敬遠します。

NG例:お客様を待ち伏せする

試食を配ったりするなど、お客様を呼び寄せる動きをしているならまだしも、誰かが来るのを待ち構えている様子では、とても近づきにくいですよね。

自分がお買い物する時のことを考えたら分かると思うのですが、店員が待ち構えているお店にはあまり近づきたくないと考えるのがお客様の心理です。

お客様は店員の『縄張り』に足を踏み入れることを嫌がるのです。

一方で、店員が縄張りを主張していないオープンな雰囲気のお店では、つい足が止まり、安心して商品をゆっくり見ることができます。

以前開催したイベントで、こんなレイアウトにしている店舗にお客様が集まっていました。

人気例:お客様を呼び込むレイアウト

通常の長机に二つの小さいテーブルを追加して、正方形のスペースを上手に奥まで使って展示をしていました。

自然に奥まで足を踏み入れるお客様も多く、一人の滞留時間が長くなるので、たくさんのお客様が集まるブースになっていました。

どうしても長机一つを通路に沿って置くしかない場合もあるでしょう。

そんな時は「いかに自分の縄張りの主張を弱めるか」に工夫を凝らしてください。

お客様を待ち構えるのではなく、自然に立ち寄ってくださるような雰囲気を出すのにうってつけなのが、作品を作ったり作業をする、という方法です。

こんな風に作業をしていると、前に置いてある作品に足を止めてくださる方が自然と現れます。

商品がどうやって出来上がるのかを実演して伝えることができるので、お客様の興味関心を引きやすいからです。

一人が立ち止まってくださったらしめたもの! 

でも、そこで焦ってガツガツ接客するのはNGです。

笑顔で「こんにちは」とお声掛けして、ゆっくり見ていただきましょう(縄張りを主張しないため)。

そして、お客様のほうからお声掛けがあったら丁寧に対応しましょう。

そうこうしているうちに、二人目のお客様が足を止め、三人目が来て・・・と人が集まるブースになるはずです。

ポイント3:特長をわかりやすくPOPで表現

ハンドメイドのマルシェイベントだと、出店者同士で販売する商品が似ていたり、かぶってしまうことがよくあります。

アクセサリーなどは特に、似た商品を扱っているブースがいくつもあったりしています。

多くのブースを回るお客様は「さっきのお店でも似た商品あったな」と心の中で思っています。

そこに、あなたの商品の特長やサービス、売りの言葉などをPOPで書いておくと、「あら?さっきのお店とは違うのね」と思ってもらえます。

例えばアクセサリーの場合、私自身が目を留めてしまうのは
「すぐにサイズの調整をします」
「金属アレルギー対応に変更できます」
というPOPです。 

他にも
「オーダーも承ります」
「○○にこだわって作っています」
「キャッシュレス決済可能!」
なんて言葉も気になります。

そう言えば、先日出店していたお菓子ブースの方は「卵、乳製品、白砂糖を使用していません」と大きなPOPを出していました。

そうした表記はアレルギーのある方にも親切ですよね。 

書いて無かったら分からないことを伝えるのがPOPの役目。

一見して分かることは書かなくても構いませんが、書かないと伝わらないこともあるはずです。

それをきっかけに目を留めて、足を止めてくださる方もいるはずです。それが人気のお店の第一歩です。

まとめ:試行錯誤を繰り返して人気ブースを目指そう

足を止めてくださるお客様が少ないと

場所が悪いから・・・
来場者が少ないから・・・

と環境や条件などのせいにしがちです。

でも本当にそうでしょうか? 

私がこれまで様々なイベントを企画、実施してきた経験からすると、条件が悪くてもきちんと売れているお店、人気のお店は確実にありますし、そうした出店者さんはそれなりの努力をされています。

「自分のところにはお客様が足を止めてくれないな・・・」と思ったら、ぜひ他の人気のブースをじっくり観察してみることも大切です。

何が自分の店舗と違うのか、比較して考えてみましょう。

人が集まらないことや、売上が伸びないことを条件のせいにしたら成長が止まってしまいます。

ぜひ人気のブースになるための努力を惜しまないようにしてくださいね!

イベントではチラシやフライヤーをお客様に配って次につなげましょう!

売れているハンドメイド作家になるには?こちらの記事も参考にどうぞ

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