女性の起業セミナーの参加者から「どうしたら成功しますか?」と尋ねられることがあります。
そんな時、決まって私が言うのは「やってみないと分かりません」という答えです。
起業には「これをやったら成功する」という鉄板の方法はありません。
「絶対失敗するだろう」と思っていた事業が意外と成長したり、「そんなビジネスってニーズあるの?」と思うような事業が大反響だったりすることが結構あります。
一方で「それは絶対に成功する」と思われていた事業が失敗したりすることも多々あるので、結局やってみないと分からないということになるのです。
絶対に成功する方法はお教えできませんが、失敗を避けるためのコツはあります。
そこで今回は、女性が起業する際の失敗しないためのポイントをお伝えしたいと思います。
失敗しないためのポイントを3つにまとめたので参考にしてみてくださいね!
ポイント①とりあえずやってみる
起業では「やってみないと分からない」ことが多くあります。
やってみると「思ったより大変だった」とか「思ったより売れなかった」というのが大半の声です。
でも、やる前から諦めてしまうのは成功の可能性を閉ざしてしまうことですので、まずは一度やってみたほうが良いと私は思います。
やってみることで小さな失敗をするかもしれませんが、それがあなたに向いているかどうかや、続けていけそうかどうかも、実際にやってみなければ分かりません。
ですから、何でもすぐにやってみるという行動は、実は大きな失敗を避けることに繋がっているのです。
たまに「あのアイデアは私が先にやろうと思ってた」とか「私のほうが先に思いついていた」と言う方がいますが、ビジネスでは先に行動したもの勝ち。
先にやろうと思っていたとしても行動してない時点で負けています。
ビジネスの世界では、先にやった人のほうがお客様を多く獲得できたり、経験値が高まって成長すると言われています。
石橋を叩いて渡ることが必要な時もありますが、今の時代はとにかく行動しながら考えて軌道修正して成長することが失敗しない方法と言えるでしょう。
ポイント② 小さく始める
まずは「とりあえずやってみる」ということをお勧めしましたが、その際に、大きなお金を使ったり、時間をものすごくかけて準備したりするのは止めましょう。
お金や時間を掛ければかけただけ失敗した時の損失も大きくなるので、まず手始めに小さくやってみましょう。
ハンドメイド作品を販売したいのであれば、お金をかけて自分のネットショップを作ったりするのではなく、手軽に始められるメルカリなどのフリマアプリを使ってみたり、minneなどのハンドメイドマーケットで売ってみる、といった方法が、時間もお金もかけずにできるやり方です。
アロマやネイル、エステなどリラクゼーション&美容系も、最初から自分で店舗を構えるのはリスクが大きいので、自宅サロンでやる、レンタルスペース(レンタルサロン)を使う、などから始めましょう。
そして、もしあなたが今お仕事をしているのであれば、それを辞めてから起業するのではなく、副業・サイドビジネスとして始める、という方法も検討しましょう。
今の仕事を辞めてしまったら収入が無くなってしまいますし、兼業がOKであれば二つの収入ができる可能性があります。
副業のビジネスが軌道に乗ってきたたら、それまでの仕事を辞めて本業にするというほうがリスクは小さくて済みますね。
まずは小さくやってみて、上手くいくようであればそれを大きなビジネスに成長させていけば良いのです。
ポイント③ 辞める基準を設定する
やり始める時から辞めることを考える人は少ないものです。
でも、辞める基準を決めておかないと「もう少し頑張ってみたら売上が伸びるかも」とか「もしかしたら今後お客様が増えるかも」など根拠がない希望を抱いて、ずるずると辞め時を逸してしまい、失敗の傷口を広げてしまうのです。
ですから、「赤字が〇万円になったら辞める」とか「お客様が10人以下の日が〇日続いたら辞める」といった明確な辞める基準を設けておくことが大切です。
基準は「ここで辞めておけば傷が深くないのでいつかまた再度挑戦ができる」というラインにしておきましょう。
例えば、赤字の額を設定するなら、事業を辞めてもバイトしたら数年で返せる金額にするなどです。
一旦始めた事業であれば、思い入れもあるので辞めにくいのは当然です。
でも、辞める基準を決めておくのとおかないのとでは危機感も違ってきますし、辞める基準に近づいてきた時に、早めに対処する行動が取れるので失敗を回避できる可能性が高まります。
まとめ
起業や開業時は立派な事務所や店舗を構えてバーンと盛大に始めたい!と思う方もいるでしょう。
また、長年の夢を叶えるために背水の陣で起業するという方もいるでしょう。
でも、 初めての起業では、これまでマネジメントの経験が少なかったり、異業種からの転向だったりした場合、上手くいくかどうかわからないのに、時間もお金もかけて大きくスタートするのはリスクが大きすぎます。
ですから 「小さく生んで大きく育てる」というスタンスで、できるだけ小さな規模でスタートしてみてください。
起業は予測不可能な事態の連続です。万が一、上手くいかなかった場合にも対応ができるように、少額の投資で始めるほうが良いですし、辞める時を決めておくことも大切です。
そして、失敗しないための3つのポイントを抑えつつ、成功するためにどうしたら良いかを考えて行動してみてください。
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