新型コロナ禍では収入が大きく減ってしまった事業者さんも多くいました。
そんななかで、キャッシュポイントを複数持っている方はその影響を少なくすることができました。

キャッシュポイント?
ポイントカードとかの話ですか?



違います(笑)
それも含めてこのあと説明しますね!
そこで今回は、事業における『キャッシュポイント』について解説するとともに、キャッシュポイントのつくり方や注意点をお伝えします。
キャッシュポイントについて理解したい方
事業の収入源が一つだけで、何かあったら困ると感じている事業者さん
キャッシュポイントとは『収入源』のこと。
キャッシュポイントとは、収益を生み出す機会(販売の機会)=収入源のことです。



事業のキャッシュが入ってくるポイント、ってことですね!



そうです。
ポイントカードなどのポイントではなく、機会やタイミングという意味のポイントです。
例えばエステだと、お客様に施術(サービス提供)をしてお金を得ますよね。
美容室やネイル、リフレ、アロマなども同様ですね。
図に表すとこんな感じでキャッシュポイント(収益源)は一つになります。
ビジネスをしている誰もが最低1つはキャッシュポイントを持っています。
しかし、一つのキャッシュポイントに依存していると、唯一の収入が途絶えてしまったら事業は窮地に陥ります。
突発的に発生する災害や、新型コロナのようなことが今後も生じる可能性があります。
そこで、複数のキャッシュポイントを持つことでそうしたリスクを回避することができるのです。
キャッシュポイントを複数持つ
収益源となるキャッシュポイントを複数持っているほうがリスク分散が出来る、ということは割と容易に理解ができると思います。
しかし、一つのビジネスをしている人が複数のキャッシュポイントを持つ、ということについてイメージが湧かない方もいるかと思います。
そこで、先ほどのエステを例に複数のキャッシュポイントを作る例をご紹介したいと思います。
エステの施術に加える二つ目のキャッシュポイントとして、取り組みやすいのは化粧品などの販売をする方法(物販)です。
お客様がご自宅で日頃のお手入れに使う基礎化粧品や美容液などを販売するのです。
「美しくなりたい」と願ってエステに来て下さっているお客様の課題解決にもなるので成功しやすいキャッシュポイントだと言えるでしょう。
さらに、この物販を対面の販売だけでなく、通信販売(ネットショップ)で展開することで、もう一つキャッシュポイントが増えます。
キャッシュポイントを意識しない方でも、こうした方法は、結構多くのお店の方がやっている方法です。
では、ここからちょっと方向を変えてみましょう。
あなたが高いエステの施術技術を持っている場合、それを学びたいと思っている他のエステティシャンに、講師としてそれを教えることでキャッシュポイントを増やすことも可能です。
コロナ禍の今だとオンラインレッスンの展開が考えられますね。
また、その施術の技術を本・電子書籍などにテキスト化して販売する、ということも可能かもしれません。
さらに、将来的には方向を変えて異業種に進出してみることも検討しても良いでしょう。
例えば、美容に特化したカフェをエステと連携して実施する、とったことも考えられますね。
これらをすべてまとめると、こんな感じになります。
このように展開すると6つのキャッシュポイントができあがります。
この6つをベースにもっと深掘りしてキャッシュポイントを作る、ということも考えられます。
例えばこんな方法があるでしょう。
- お客様の自宅や指定の場所に出向く「出張エステサービス」を行う
- 通販の際の荷物に他の業者のチラシを同梱することで広告費収入を得る
- 他の業者の商品を代理販売して手数料を得る
・・・などの方法が考えられます。
各キャッシュポイントを深掘りしてみたり、横展開していくことで多数のキャッシュポイントが見つかりますね。
「キャッシュポイントを複数持つ」ということのイメージができたのではないでしょうか。
キャッシュポイントを増やす時の注意点
キャッシュポイントを増やすと収入源も増えるので「キャッシュポイントをたくさん作ろう!」と思う方もいるかもしれません。
でも、ちょっと待って!
キャッシュポイントを増やす際には幾つかの注意点があります。
以下にその注意点を挙げます。
注意点1:メインの事業が軌道に乗ってからキャッシュポイントを増やそう
起業したばかりで主力の事業が軌道に乗っていないうちから、キャッシュポイントをどんどん増やすのは考えものです。
特にひとり起業の場合は注意が必要です。
キャッシュポイントを増やした結果、作業や手間がかかって本業がおろそかになってしまっては本末転倒です。
キャッシュポイントを増やしたのに収益が増えない、というのでは意味がありません。
「本業が軌道に乗っていて時間的にも人材的にも余裕がある」という段階か、「新しいキャッシュポイントを作る際に手間や人手がかからないでできる」というのであれば取る組むべきです。
まだ起業したばかりで、一つ目のキャッシュポイントが不安定な時期は、まず本業にしっかり取り組むのが先決です。
新人起業家さんが心掛けたいことをこちらの記事に書いています


注意点2:本業の事業やあなたの強みを中心にキャッシュポイントを増やそう
キャッシュポイントを増やそうと思ったら、本業の事業のお客様が抱えている問題点・課題点やニーズの延長線で考えるようにしましょう。
先ほどのエステで言えば、既存のお客様は「美しくなりたい」というニーズを持っています。
ですから、それに答えるためのサービス、商品の提供でキャッシュポイントを作っていきます。
また、エステの技術が強みであれば、それを教える(講師)という方向性でキャッシュポイントを増やすことが成功への近道です。
リスクヘッジのために既存の事業とは全く異なる異業種の新規事業を始めるというのは、事業展開の戦略としては良くある方法です。
しかし未経験やノウハウを持たない新規事業は軌道に乗るまでには時間や手間がかかったり、黒字化するまでの投資や損失が大きい場合もあるので、大手企業のような資金力や体力がある企業でなければなかなかうまく行きません。
ですから女性の小さい起業の方は、本業の延長線上や自分の強みの延長線で、リスクの小さい方法を選択しましょう。
売上を伸ばす3つの方法についてこちらの記事で解説しています


まとめ
一つの収益源に頼ると、それがダメになってしまった時に行き詰ってしまいます。
しかし複数の収益源(キャッシュポイント)を持っていると、100%代わりにはならなかったとしても、ある程度役立ちます。
パートや契約社員で働いている場合、今回のコロナの影響で収入が減ったり、仕事がなくなってしまった方も多いと言われています。
その一方で、パートや契約社員での仕事以外に副業をしていた方は、多少収入を確保できた、という話も耳にしました。
いつか起業したいと考えている方であれば、いまのうちから副業として起業したい分野で、小さく取り組んでみて収益源を増やしてみると良いでしょう。
ほかにも、コンサルや講師業の方で以前からオンライン化に取り組んでいた方などは、逆にコロナの影響でオンラインの新規顧客も増えて売り上げが伸びたという声も聞かれます。
むやみやたらにキャッシュポイントを増やす必要はありませんが、将来が見通せない時代のビジネスのやり方として、複数のキャッシュポイントを持つというのは、小さな起業女性でも考えておきたいところです。
また、オンラインでの商品・サービスの提供は、ウィズコロナ時代、継続して需要が高い方法ですから、キャッシュポイントを増やしたいと思っている方は、ぜひこの機会に取り組んでみましょう。


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