近頃、起業される40~50代の女性で多いのが「コンサルタント」というジャンルです。
コンサルタントと言っても、一般的な経営コンサルタントより幅広いジャンル・分野を対象としています。

私の知り合いにも「コンサルタント」として独立した女性が何人もいます!



これまでの経験や身に付けたスキルを活かして活動できるのがコンサルタント。女性に向いている起業方法ですね!
そこで今回は、コンサルタントとして独立起業を目指している40代・50代の女性の方に向けて、コンサル起業の方法や注意点についてお伝えします。
・どうやったらコンサルタントとして独立できるのか知りたい
・どんな手順で起業に向けて準備を進めたら良いのか知りたい
・コンサルで独立してどのように売上を立てていったらいいか知りたい
コンサルタントして起業する方法


『コンサルタント』という肩書は響きが良いので憧れる女性も多いのではないでしょうか。
コンサルタントとして起業する方法はとても簡単!
「コンサルタント」と名乗るだけです!
コンサルになるのに特別な資格は無いので、自分で名乗ったらOKです。
コンサルタントはすぐになれるうえ、店舗や事務所などの固定費も不要ですし、自宅を中心にパソコン1台でスタートできます。
また仕入れなどの経費もほとんどかからないため利益率が高い魅力的なビジネスです。
ただしコンサルタントを名乗るのであれば、それなりの深い知識や高い指導スキル・技術を持っていることが求められます。
これまでの経験や身に着けたスキルが活かせると思ったら、ぜひコンサルとしての起業にチャレンジしてみてください。
コンサル起業の売上構築3ステップとは
ここでは、コンサルタントとして起業して売上を伸ばしていくための3つのステップについてご紹介します。
ステップは以下の通りです。
STEP1:誰のどんな問題を解決できるのか整理する
STEP2:とにかく実績を積む
STEP3:実績作りの活動からバックエンドのセールスにつなげる
この3つのステップについて解説していきたいと思います。
STEP1:誰のどんな問題を解決できるのか整理しよう
コンサルタントとして独立するにあたって最初に取り組むべきことは、あなたが誰のどんな問題を解決できるのかを整理することです。
コンサルタントとして成功するには、クライアント(=お客様)からお金をいただくだけの価値を提供しなければなりません。
逆に言えば、あなたに知識やスキルがいくらあったとしても、それがお客様から求められていなかったら売れないのです。
コンサル起業で多い失敗するタイプとしては、〇〇の資格を取ったからコンサルで起業するというパターン。
お客様から求められること(ニーズ)を把握していなかったり、価値が提供できていないため売上につながりません。
ビジネスは『問題解決』です。
お客様が抱えている不満や不足、不安といった「問題」を解決したり、「〇〇になりたい」「〇〇したい」という欲求を満たして初めてお金をいただけます。
ですから、まずはお客様が抱えているどんな問題に対して、あなたのサービスがどう役に立つのか、どういった問題解決に繋がるのか、という点を整理してみましょう。
お片付けコンサルタントを例に考えてみます
お片付けのコンサルタントを事例に挙げて考えます。
まずターゲットを設定します。
- フルタイムで働いているワーママで子どもがモノを散らかすうえ片付けない。
- 自分も働いているので、お片付けに掛ける時間が無くて毎日イライラしている。
- 何度片付けてもすぐに元の散らかった状態に戻ってしまう。
続いてターゲットのニーズ(要望・希望)を挙げます。
- 子どもが自分で片付けるようになって欲しい。
- 片付けが短時間で終わるような工夫を知りたい。
- リバウンドしない整理収納を知りたい。
続いて、お片付けコンサルタントとして提供できる解決策を考えます。
- お客様のご自宅に伺って片付かない原因を調査する
- お客様の状況や間取り・収納に応じた片付けプランを提案する
- お子さんが自分で片付けたくなるような収納プランを提案する
- 断捨離や整理収納のノウハウを伝授する
- お子さんにも片付けの重要さや片付け方法を教える
こうして掘り下げて考えてみると、あなたのお客様像(=ターゲット)も見えてくるうえ、提供するべきサービスも具体的になってきますよね。
「できること」「教えられること」を提供する自分視点ではなく、「お客様が抱えている問題は何か」「お客様の要望は何か」といったお客様の視点で考えるというのが売上をつくっていくための第一歩です。
そして、具体的なサービスメニューは、「フロントエンド」と「バックエンド」を意識して作り込みましょう。
バックエンドがあなたのメインのサービスで、バックエンドが売れてこそ、安定した収益が確保できて稼げるコンサルタントになるのです。
お教室の先生のカリキュラムやコース設計についてはこちらの記事を参考にどうぞ


STEP2:とにかく実績を積む
STEP1で「誰のどんな問題を解決するのか」を明らかにしたあと、提供するサービスを整理したら、実際に活動を行って実績を積んでいきます。
コンサル起業をする女性の多くは、それまで実績が無く、今までOLや主婦だったけど資格を取ってコンサルで起業したという人がほとんどです。
実績があって起業する人は、元々お客様がついているので売上もすぐに立てられます。
しかし起業段階でお客様が居ない方は、経験も実績も圧倒的に不足しているため、お客様の心を掴むコツが分かっていないことがあります。
実績を積むことで自信もつきますし、様々なタイプのお客様にも対応できるようになります。
また、実際のお客様のニーズや課題に触れることで、お客様が本当に求めているサービスは何かが分かるようになって自身のサービスの見直しにもつながります。
では、どうやって実績を積んだらいいのでしょうか?
実績を積む方法は以下の3つです。
①個別のコンサルティング
②グループでのコンサルティング
③セミナー
個別のコンサルティング
これは個別に一対一で対応する面談や軽めの個別相談対応です。
ただし、最初からガッツリとセールスするのではなく、「モニター」や「お試し」、「トライアル」、 「無料相談」 、「面談」といった形のフロントエンドの個別コンサルを数多く行って実績を積んでいきましょう。
そうしたなかからバックエンドの継続的なコンサルへとつながるお客様づくりをしていきます。
まずは周囲のお友達に声をかけてモニターになってもらうのがやりやすい方法です。
でも、お友達の数も限られていて…という方も少なくありません。
そんな時は、次の紹介するグループコンサルティングに参加してくださった方にお声がけをしてみましょう。
グループのコンサルティング


2~3人から5人程度までの少人数を対象としたコンサルティングです。
ただ実際には、グループコンサルティングと言うとちょっと堅苦しいので「勉強会」や「〇〇レッスン」「お茶会」「朝活」といった「気軽にご参加ください」といった雰囲気を出した表現のほうが良いでしょう。
テーマはお客様が抱えている悩みや問題にフォーカスします。
- ファッションセンスアップお茶会
- お片付け勉強会
- キャリアアップレッスン
といったあたりのタイトルにしてみると良いでしょう。
参加者にしてみても、個別のコンサルティングに参加するには心理的にもハードルが高いですが、少人数の集まりであれば気軽に参加ができます。
リアルな集まりでなくても構いません。
オンラインサロンなどを活用してもOKです。
ただ、これをやる目的はお客様になりそうな方との関係性を築くことです。
関係性ができたら個別のコンサルティングのフロントエンドをお勧めして、それからバックエンドのセールスをしてください。
参加してくださった方に最初からガツガツと営業したら次からは誰も来なくなっちゃいますので注意してくださいね。
お客様をじっくり育てて、関心がある人が自分の口から「お願いします」と言ってくれるようにもっていきましょう。
もちろん、グループコンサルティングの開催も実績になります。
ですから隔週や毎月といったように定期的に開催しましょう。
セミナー


起業したばかりでセミナーを開くなんて難しい!と思う方もいますが、ぜひチャレンジしてみましょう。
実はセミナーを開くのはとても簡単です!
日程と内容を考えて会場を用意して、告知をして開催するだけです。
「参加者が集まらなかったらどうしよう?」
と不安に思うかもしれませんね。
でも、たくさんの人が集まらなくてもいいんです!
お客様をたくさん集めるのは確かに難しいです。
でも、やってみればセミナー開催の方法を学べます。
何より「セミナー開催」の実績ができます。
お友達や知り合いを招待して参加者が数人であっても、まずは1回やってみましょう。
人前で話をしたことが無い方にとっては、数人を前にして講師として話すことも初めてかもしれませんが、やってみなければ分からないことも多々あると思います。
そして1回やってみたらセミナー開催自体はそれほど難しいことではないことがわかります。
また、何回も回数を重ねていくことで、どうやったら人が集まるのかもわかってくるようになるはずです。
STEP3:実績作りの活動からバックエンドのセールスにつなげる
実績を作るための方法として、
①個別コンサル、②グループコンサル、③セミナー
という3つをご紹介しました。
この実績作りの活動からバックエンドの継続的な個別コンサルティングのセールスにつなげることが3つめのステップです。
バックエンドにつなげるためのには①~③の活動を実施する順番が大切です。
まず最初は②グループコンサルからやってみましょう。
上にも書きましたが、グループコンサルは定期的に開催することが大切です。
月イチや隔月でも構わないので、長い目でコミュニティを育てるという気持ちで続けましょう。
そしてグループコンサルよりも頻度が少なくて構いませんから、併せて③セミナーも適宜やっていきましょう。
こちらは月イチなどでできればよいですが、もっと少なくてもOK。
半年に一度くらいのペースでも良いでしょう。
そして、グループコンサルやセミナーの参加者のなかから①の個別コンサルのフロントエンドをご紹介していきます。
フロントエンドまで繋げたら、最終的なバックエンドのコンサルティングをセールスしていきましょう。
3ステップを支えるのがSNSやブログ
売上をあげるためにSNSやブログをやらないといけないと思い込んでいる方がいますが、それは違います。
SNSやブログはあなたの売上や集客のためにはなりますが、それができたからと言って売上は伸びません。
売上はあなたのサービスから生まれるものです。
あなたが提供するサービスに価値がなければ いくらSNSやブログで宣伝しても 売上には繋がりません。
ただし、価値のあるサービスに磨き上げて、実績を積みながら、バックエンドのサービスへとつなげる3ステップを行う上では、SNSやブログがそれを下支えしてくれます。
例えば、実績を積んでいくためにグループコンサルやセミナーを開催する場合、SNSやブログが役立ちますし、参加者との継続的なコミュニケーションを図るためにはSNSが欠かせないでしょう。
ブログは情報発信のため、SNSはコミュニケーションのツールであって、それをやること自体が目的にならないように注意しましょう。
そして、ひとりよがりの発信などはもってのほかです。
ターゲットに向けて、価値ある情報を発信する、ということを忘れずにいましょう。
まとめ
コンサルタントは資格がなくても簡単になれるので起業する人が多い一方で、コンスタントに売り上げを確保していくのが難しい業界です。
特に女性に多い個人向けのコンサルタントは、法人向けコンサルと比べても単価が低いうえ、契約期間も短いことが多いので、常に集客をしていかなければならず、非常に厳しいのが現実です。
だからでしょうか。
お客様を獲得しようとSNSやブログを頑張っているコンサル女子をよく見かけます。
ところがそうした人の多くがSNSでの発信自体が目的になってしまい、肝心のサービスがきちんと作り込めていなかったり、そもそもターゲット設定があいまいだったりしています。
SNSやブログは、集客やあなたのサービスを認知してもらうためのツールでしかありません。
そうした小手先の策に溺れる前に、まずはコンサルとして売上を伸ばすための根幹となる部分をキッチリ作り込んでいってください。
そして、作り込んだ内容を伝えるためにも、SNS頼みではなく、まずは自分で動いてグループコンサルやセミナーをやってみてください。
行動することで見えてくることがたくさんあるはずです!
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