女性起業家に大切な「ブランド」について。そのメリットとブランディングの進め方

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「ブランド」という言葉を聞いてあなたは何を思い浮かべますか?

起業を目指すAさん
起業を目指すAさん

ブランドと言えば、エルメスとかルイ・ヴィトンとか・・・

起業を目指すCさん
起業を目指すCさん

マクドナルドとかコカ・コーラとかもブランドですよね?

ながた
ながた

高級ブランド品もブランドの一つ。
大企業もブランディングに力を入れていますね!

新人女性経営者Aさん
新人女性経営者Aさん

ブランドって大きい会社とか、高級ファッションが取り組むことだから
私にはあんまり関係ないんじゃないですか?

ながた
ながた

いいえ!そんなことありませんよ!
小さな事業であっても、ブランディングは大切です。

規模が小さい女性経営者や個人事業主、フリーランスの方であっても、ビジネスをしていくうえで「ブランディング」はとても大切なことです。

そこで今回は、ブランディングについて基本的なことをお伝えすると共に、女性起業家がどのようにブランディングを進めたら良いかをご紹介します。

目次

そもそも「ブランディング」って何?

ブランドとは?

「ブランディング」とは、ブランドを形成する活動のことです。

では、ブランディングの元となる「ブランド」とは何でしょう?

ブランドに関する定義は様々な団体や学者がしていますが、有名なところでは、全米マーケティング協会の定義です。

ブランドとは、ある売り手あるいは売り手の集団の製品およびサービスを識別し、競合他社のものと差別化することを意図した名称、言葉、シンボル、デザイン、あるいはその組み合わせである。

また、ブランド研究の第一人者であるD・A・アーカー(David A. Aaker)教授はこのように定義しています。

ブランドとは、ある売り手あるいは売り手のグループからの財またはサービスを識別、競争業者のそれから差別化しようとする特有の(ロゴ、トレードマーク、包装デザインのような)名前かつまたはシンボルである。

さらに、近代マーケティングの父と呼ばれるマーケティング研究者のフィリップ・コトラー(Philip Kotler)氏はこのように定義しています。

ブランドとは、製品やサービスの生産者や販売者を識別する名称、言葉、記号、シンボル、デザインあるいはそれらの組み合わせのことである。

 

少しずつニュアンスが違いますが、
「自分の商品やサービスを他のものと区別するための名前やロゴ・デザインなど」
と言うのが共通の認識でしょう。

これを分かりやすく表現すると、ブランドとは
「お客様があなたの商品・サービスに対して思い描くイメージ」
と言えます。

そして、ブランディングとは、商品名やロゴ、デザイン、接客、店舗、サービスなどを通して、お客様に与える共通イメージを作り上げる活動と言えるでしょう。

「お客様が思い描くイメージを作り上げる」とはどんなこと?

「お客様が思い描くイメージを作り上げる」というのは具体的にどのようなことを指すのでしょうか?

分かりやすく表現すると
『「〇〇と言えば?」と言った時に思い浮かべてもらえる商品・サービス』になること
と言えます。

例えば、「子どもと一緒にランチに行きたいハンバーガー店と言えば?」と言われたら、あなたならどんなお店(ブランド)を思い浮かべますか?

また「デートで行きたいレストランと言えば?」と言われたらどんなお店を思い浮かべるでしょうか?

このように、「〇〇と言えば?」という質問で、お客様に思い浮かべてもらえるようにすることがブランディングの目標です。※〇〇の中に入るキーワードは自身で設定しますが、その方法についてはのちほど解説します。

ブランディングの目標は、「〇〇と言えば?」という質問で、お客様に思い浮かべてもらえるようになること。

 

ブランディングのメリット

ブランディングは大企業だけでなく、小さな個人事業であっても取り組みたい活動です。
なぜならブランディングをすることで様々なメリットが得られるからです。

ブランディングをするメリットには、価格競争が回避できたり、売上が安定して収益が確保できるなどがあります。以下にメリットをご紹介します。

価格競争を回避できる

ブランドが確立している場合、「〇〇と言えば▲▲」と指名買いをしてもらえるようになるので、他の商品やサービスとの価格競争を回避できます。

売上が安定的に確保できる

ブランドが確立できると、指名買いをしてくれるお客様やリピーターが増えるので、売上が安定します。

利益が確保できる

安売りしなくれも売れるようになることで、利益率が高まります。

また、固定客が増えることで、新規顧客の獲得にかかる広告宣伝費などを抑えることができるため、利益が増えます。

取引機会が拡大する

ブランドが確立されて知名度が高まると、取引を希望する仕入れ先や販売先、協業先などから引き合いが増えます。

より良い条件で取引ができたり、選択肢が増えたりするでしょう。


このように、ブランディングをすることで、安定的な収益を確保でき、成長につながる可能性があるのです。  

起業女性のブランディングの進め方

「ブランドの構築(ブランディング)」というと、とても難しいことのように思ってしまいますが、起業女性でも取り組めるブランディングとして、次の4つのステップで進めていくことをおススメします。

STEP1:ターゲットを明確にする
STEP2:強みを明らかにする
STEP3:ターゲットにどう認識されたいかを決める
STEP4:具体的にマーケティングに落とし込む

では、この4ステップについて具体的に説明したいと思います。

STEP1:ターゲットを明確にする(ブランドターゲット)

まず最初に行うのは、ブランディングのターゲットを明らかにする、ということです。

これは、普段、あなたの商品・サービスを購入してくださるボリュームゾーンのお客様(マーケティング上でのターゲット)ではなく、ブランドを体現するイメージ像を指します。

よくお洋服のブランドでは芸能人やタレントなどを「イメージキャラクター」として登用していますよね。その人が着ているお洋服に憧れてそのブランドを買う、という人も少なくありません。これがブランドターゲットです。

自分の商品・サービスであれば、どのような人がブランドターゲットとなるか考えてみましょう。

マーケティングのターゲットと同様に、このブランドターゲットもできるだけ詳しくイメージしてみることがポイントです。

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STEP2:強みを明らかにする

次に自身の商品・サービスの強みを明らかにします。

ブランディングでは、他の商品・サービスにない魅力や持ち味、強みが、他者との違いを生み出して、ブランドを強力なものにします。

  • 〇〇の分野について深い知識を持っている
  • 〇〇の経験が豊富にある
  • お客様の細かい要望に対して対応が可能だ

など、自身の商品・サービスの強みを洗い出してみましょう。

自分で考えて思いつかない場合は、お客様に聞いてみたり、取引先に尋ねてみるなどすると良いでしょう。自身では気付かなかった強みが見つかるかもしれません。

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STEP3:ターゲットにどう認識されたいかを決める (ブランドアイデンティティ)

STEP1で設定したブランドターゲットとSTEP2で洗い出した強みとを掛け合わせて、「〇〇と言えば」という言葉に当てはめてみましょう。

ブランドターゲットにどう認識してもらいたいのか、どのようなイメージを持って欲しいのか、を明らかにする段階になるのですが、これを「ブランドアイデンティティ」と言います。

もう少し分かりやすいように、具体的な例で説明しますね。

アロマセラピーのサロンを例で考えます。
このサロンのブランドターゲットは丸の内の外資系金融機関で働いている30代のバリキャリの女性と設定したとしましょう。

そして、サロンの強みは「一人一人のお客様のコンディションに合わせて、最適なリラクゼーションを提供できること」だとします。

そこで「〇〇と言えば」に当てはめるとしたら・・・

バリキャリ女子が、仕事がひと段落した時に凝ったカラダをほぐして癒されたいと思った時に行きたい隠れ家的なサロン

といったところでしょうか。

このように、ターゲットと強みを掛け合わせることで、あなたのブランドのアイデンティティを設定しましょう。

STEP4:具体的にマーケティングに落とし込む

あなたのブランドのアイデンティティが明らかになったら、具体的に商品・サービスやメニュー、価格、広告、キャッチコピー、ホームページなどに落とし込んでいきます。

先ほどの例で挙げたバリキャリをターゲットにしたアロマサロンを例に考えてみましょう。

ターゲットがバリキャリであれば、サロンも色々なところに行った経験があるでしょう。そういうお客様に選ばれるためには、ラグジュアリーなメニュー・サービスを提供することが求められますよね。

また、ある程度収入がある女性ですから、価格も高めに設定にする一方で、インテリアや調度品などは質の高いおしゃれなものでまとめる必要があるでしょう。

このように店舗側が設定したブランドアイデンティティと「お客様が思い描くイメージ」が一致するように作り上げていきます。

なお、こうしてブランディングをした結果、お客様としてバリキャリ女性がたくさん集まらなくても、それは失敗ではありません。

先にも書きましたが、ブランディングのターゲットと、マーケティングのターゲットは別です。

オシャレなタレントをイメージキャラクターで登用したファッションブランドに、おしゃれな人ばかりがお客様として集まらないのと同じです。

まとめ

ブランディングは小さな起業をしている女性にとっても重要な課題です。

大きな企業のように価格競争をする体力はありませんし、メディアでバンバン広告を流して新規顧客を獲得するということもできませんから、ブランドを築き上げて、指名買いしてくれる固定客の心を掴むことが大切になるのです。

冒頭に書いたエルメスやルイヴィトンのような高級ファッションブランドのように、世界中の多くの人から憧れるような有名なブランドを目指す必要はありません。

認知度は高くなくても、一部のエリアのお客様に「〇〇と言えばあそこのお店」と思い出してもらえる程度で良いのです。

ぜひ紹介した4つのステップで、ブランディングに取り組んでみてください。

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