感染者も減ってきて様々な活動も再開してきましたが、コロナ禍で「今は起業するのに難しい時期かも…」と思った方も多いのではないでしょうか。
また一方で、新型コロナによってテレワークが進んだり、副業解禁の流れがあったりと社会の変化を受けて「今が起業のチャンス!」と思った方も少なくありません。
実際に起業支援機関の方から「起業希望者が増えている」という話が2020年から頻繁に耳に入ってきますし、米国でも2020年の事業立ち上げ申請件数は440万件と過去最高水準だそうです。
起業しようと勉強したり準備は進めているのだけど、いつ起業したらいいのかタイミングが決められません。
準備もそうですし、社会変化の波なども起業する際には考慮したほうが良いですね!
今回は、起業や開業、独立の時期・タイミングに悩んでいる女性に向けて、ビジネスが成功するための時期やタイミングについてお伝えします。
起業にベストなタイミング・時期とは
「思い立ったらすぐに起業!」とタイミングを気にせず起業する方がいる一方で、「全部の準備が完璧に整わないとダメ」と思っている方や、占いで「〇歳が起業のタイミング」と言われたことを信じる方など、起業のタイミング・時期についての考えはひとそれぞれです。
でも「成功しやすいタイミングで起業したい!」と思う方がほとんどではないでしょうか。
では、成功するための起業のタイミングとはいつなのでしょうか?
・時流が合った時
・ライフイベントのタイミングが合った時
女性の場合、これら3つが重なった時が起業のベストタイミングです!
それではこの3つについて具体的に解説します。
女性の起業タイミング:準備が整った時
起業するには様々な準備が必要となります。
・どんな商品・サービスを誰にどのように提供するかを決める『ビジネスプラン』
・事業を実施するために必要となる『資格や許認可』
・事業を始めてある程度の期間、運営が継続できるだけの『事業資金』
・一緒に仕事をしてくれる『スタッフ・従業員』
・・・このようなヒト・モノ・カネなどの準備が整った時が起業するタイミングとなります。
ただし、どこまで準備を整えるかは、事業の種類や規模によって異なります。
出来る限り準備を整えてから起業したほうが良いのは、規模が大きく早い段階で売上の確保が必要なビジネスです。
店舗や設備、人材などに大きな金額の投資が必要なビジネスの場合、事業をスタートしたら一日も早く売り上げを上げて資金を回収する必要があります。
また店舗がある場合は、あとから内装などを変更することが難しいため、事前にじっくりと考えて準備万端で始めるようにしましょう。
一方で、旦那さんのお給料で家庭が成り立っている専業主婦だった方が一人で小さなビジネスを始める場合は、準備はそこそこでもOK。
すぐにスタートをして、実際にやってみながら進めていくほうが良いでしょう。
また、ひとりでスタートする講師業やコンサルタント業、士業、カウンセリング業、デザイナーなどフリーランス系の場合も、準備不足であったとしても、とにかく始めて、やっていくなかでお客様の要望や自分の得意分野を深掘りしていくやり方が可能です。
⇒規模が大きくてすぐに資金回収が必要な事業の方
【準備不足でもすぐにスタートがおススメ】
⇒規模が小さくてすぐに売り上げが伸びなくても構わない事業の方
女性の起業タイミング:時流が合った時
ビジネスにも時代の流れや社会の動向、流行、トレンドというのが必ずあります。
そのタイミングであるからこそ必要とされるサービスや商品は、一歩間違えば、タイミングが外れて売れなくなってしまうことも生じます。
2020年以降、新型コロナウィルスの感染拡大をきっかけに、行動様式や人々の働き方、考え方は大きく転換しました。
例えば以下のような世の中の流れがあります。
・3密を回避した行動・アウトドア需要の高まり
・外出自粛から広まったフードデリバリー
このように時流に合わせたビジネスの場合は出来るだけ早くローンチしたほうが良いでしょう。
ほかにも、万博のような国際的なイベントも人の動きに大きな影響を与えますから、訪日外国人向け、観光客向けのようなビジネスの場合は、こうした人の流れにタイミングを合わせる必要があります。
あなたがやろうと計画している事業が、こうした時流に売り上げが左右されるものかどうかを判断し、もしそうであれば、いつのタイミングが良いのかを検討しましょう。
女性の起業タイミング:ライフイベントのタイミングが合った時
女性の場合、結婚や妊娠、出産といったライフイベントが自身の生活や仕事・キャリアに大きな影響を与えます。
また妻・母という立場の女性は、家庭の中で家事や育児、介護などの役割を担う部分も多く、夫の転勤や転職・定年退職、子どもの進学・受験などに生活や仕事が左右されることも少なくありません。
そこで、女性の起業の場合は、自分や家族のライフイベントを踏まえたうえで、起業のタイミングを検討することが求められます。
私の知り合いで起業直後に妊娠・出産をした女性がいますが、当初は少し休むだけで、それほど事業に影響は無いだろうと思っていたものの、実際は出産直後に体調を崩したり、慣れない育児で1年ほど仕事にならなかった、と言っていました。
体調が万全でなければ仕事のパフォーマンスも下がってしまいますし、そうした状況にストレスも溜まってしまい、精神的にも良くありません。
ライフイベントは予定通りにならないことも多々ありますが、予定がある程度決められるお子さんの進学や受験などは、それを踏まえて計画するようにしてみましょう。
まとめ
全く準備をせずに勢いと情熱だけでいきなり起業するのは得策ではありません。
でも「準備が整ったら起業しよう」と思っていても、100%完璧な準備というものもありません。
実際に起業してみたら分かると思いますが、現実の起業・ビジネスでは大抵のことが思い通りに進まないので、起業の準備と言うのはいくらやったとしても「これで大丈夫」というのは無いのです。
「ある程度準備が整った」と思った段階で「これでやる!」と決めて進んでみることが大切です。
そして、上手に時流に乗れるよう、業界の動向や世の中の流れなどは、常にアンテナを張って情報収集を怠らないようにしていきましょう。
また、女性は仕事だけでなく、家庭内でも重要な役割を担うことが多いので、ライフイベントも考慮して起業をするタイミングを見計らってみてください。
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