【起業前】「収支計画」を立てて事業が継続できるか見極めよう

起業前に確認したいこと

「起業しよう」と思ったら、色々と夢が膨らみますよね。

あんなお店を開きたい・こんなサービスを提供しよう!とアイデアが思い浮かんでワクワクしているのではないでしょうか。

夢を描くのは良いのですが、現実的にはビジネスとして利益を生み出していかなければ事業が続けられません。

「お金のことや計算は苦手」という方も多いのですが、事業を末永く続けていくためには、いくら利益を上げる必要があるのか考える「収支計画」が必要になります。

そこで今回は、起業前にぜひ一度作って欲しい、収支計画について説明します。

収支計画を作ることで、あなたが始めようとしている事業が長く続けていけそうかどうかが分かります。

女性の小さな起業向きの簡単な方法をご紹介しますので、ぜひ実践してみてください!

 

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収支計画とは

収支計画とは、収入(売上)と支出(費用)について予測を立てたものを指します。

そして、収支はこのような構造で成り立っています。

売上(収入) ー 費用(支出) = 利益

売上から費用を引いた残りが「利益」です。
利益を生み出している状態を「黒字」と言います。

一方で、売上よりも費用が多い場合は「損失」が発生します。
その状態を「赤字」と言います。

起業当初はどうしても赤字になることがほとんどですが、それがいつまでも続くようであれば、事業は継続できなくなってしまいます。

  

どうして収支計画が必要なの?

「実際に始めてみないと幾ら売れるかなんてわからない」

とか

「売上なんて計画しても、その通りになるはず無いから意味ないのでは?」

と思う方もいるでしょう。

 

もちろん、実際に始めてみないと計画通りに売れるかどうかは分かりません。

しかし、何も計算せず、計画が無いままにスタートしてみたところ、赤字続きのビジネスだったら、大きな損失・痛手を受けてしまいます。

そうしたリスクを少しでも減らすために作るのが収支計画です。

実際、私共で開催している起業セミナーでは、参加者の女性に必ず収支計画を立てもらうのですが、ほとんどの人の起業プランが「赤字」になります。

起業前の段階で、赤字になることが分かるので、黒字化するにはどうしたら良いかを見直してから始めることができて成功率が高まります。

 

起業当初に収支計画を作る人のほとんどは資金調達のためですが、資金調達の必要が無い女性の小さな起業の場合、収支計画を立てずに起業してしまう人が少なくありません。

でも、それだと収支が合うのか、ちゃんと起業してもビジネスが続けられるのか(黒字化できるのか)を見通さないままで始めてしまうことになります。

だからこそ、小さな起業であっても収支計画を立てることを私はお勧めします。

どんなビジネスも赤字続きでは継続ができませんから、失敗しない起業のためにも、ぜひ収支計画を立ててみてください。

 

小さな起業の収支計画の立て方:3ステップ

「収支計画書」と検索すると、難しい項目がたくさん書かれている表が出てきて頭が痛くなってしまう方もいるでしょう。

でも安心してください!

女性の小さな起業の収支計画では、金融機関に提出するような本格的なものは不要で、もっと簡易的なもので大丈夫。

きちんと稼げて、黒字になるかどうかを確認できれば良いので、次に解説する3つのステップで作成してみてください。

思ったより難しくないはずですよ!

 

 

STEP1:売上計画を立てる

まずは一か月の売上を計算します。

売り上げは以下の計算式で算定します。

客単価 × 客数 × 営業日数

 

・客単価・・・一人のお客様の購入金額

・客数・・・お客様の人数

・営業日数・・・1か月あたりの営業日数

です。

 

例えばネイルを例に考えると、客単価が7,000円、客数が毎日3人と仮定します。
そして1か月のうち20日間営業すると、1か月の売り上げは42万円になります。

こんな感じで1か月の売上高を仮定してみましょう。

カフェや飲食店など、平日と週末の客数が大きく異なるような場合は、平日と週末で分けて計算しても良いでしょう。

なお、この1か月の売上を12か月で掛けると年間の売上計画となります。

  

STEP2:費用を計算する

次に費用を計算します。

本格的な収支計画だと費用の項目がたくさんありますが、小さな女性の起業の場合、考えるのは次に挙げる7つだけ

①原材料・仕入商品
②家賃
③人件費
④水道光熱費・通信費
⑤消耗品・事務用品
⑥その他
⑦あなたが欲しい手取り金額

それでは、この7項目について具体的に説明します。

 

①原材料・仕入商品
飲食店であれば食材。
クラフト作家さんであれば素材や材料。
ネイルであればジェル、アロマだったらオイル。
雑貨店であれば仕入商品が該当します。

 
それらの1か月分の金額を計算しましょう。
講師やコンサルタント、デザイナーなど、原材料や仕入れが無い人の場合はこの項目はゼロになります。

 

②家賃
物件を借りる場合はその家賃。
レンタルスペースやシェアオフィスなどを使う人は1か月の利用料を計算します。
自宅で起業する方はこの項目はゼロになります。

 

③人件費
人を雇って事業をする場合は、その人件費(アルバイト。パート代)を計算します。
ひとを雇わず自分ひとりで始める場合は、ここはゼロです。
自分のお給料はここに含みません。

 

④水道光熱費・通信費
電気・水道・ガス・携帯電話代・ネット料金を計算します。
自宅で起業する方はこの項目はいったんゼロにしておきましょう。

 

⑤消耗品・事務用品
事業をする際に必要になる消耗品や事務用品をざっくり計算します。

 

⑥その他
あなたの事業で上記以外にかかる金額の大きいものを考えましょう。
移動の多い人であれば「交通費」を計上したほうが良いかもしれませんし、飲食店や美容室などで毎月広告宣伝をする人は「広告宣伝費」を計上します。

 

⑦あなたが欲しい手取り金額
最後に、あなたのお給料として欲しい手取りの金額(月給)を計上します。

 

これらの費用は、「事業を始めたら、こんなものにこれくらいお金がかかりそうだな」と想定して計算してみてください。

この収支計画は、あなたの事業が長く続けられるかをざっくり判断するためのものであって、確定申告や会計処理とは違うので、細かく神経質に考える必要はありません。

例えば、「これって消耗品?それとも事務用品?」などの費用の項目はどっちでも構いませんし、金額も〇千円くらいの単位で構いません。

とにかく、細かいことを考えるよりも、大まかで構わないので、一か月にかかる費用の項目と金額を想定してみてください。

  

STEP3:収支を計算する

最後に売上から費用を引いて収支の計算をします。

計算したら下の表に金額を入れてみましょう。

 

<収支計画書>
A:売上 1か月の売上
B:費用 ①原材料・仕入商品
②家賃
③人件費
④水道光熱費・通信費
⑤消耗品・事務用品
⑥その他
⑦あなたが欲しい金額
(費用合計)
C:利益 A-B(費用合計)

どうでしょう?
計算した際にCの利益がプラスになっていますか?

プラスになっていれば、あなたの事業は黒字化が予想されます。

一方で、この計算でCの利益部分がマイナス(赤字)になるようであれば、何かしらの項目を見直さなければなりません。

 

黒字化(利益を出す)には、「売り上げを伸ばす」か「費用を下げるか」のいずれかしか方法がありませんので、売上を伸ばすために何をしたら良いかを考えるとともに、不要であったり削れる費用は無いかを見直しましょう。

そして、計算上は黒字になるビジネスのプランにしてから起業をするようにしましょう。

▼売上アップの参考記事 

 

 

まとめ

収支計画を立ててみることで、利益を生み出して継続的に事業ができるかどうかの判断ができます。

ただし注意して欲しいのは、ここで予想する売上や費用は「軌道に乗ってからのもの」であるということ。

どんな事業であっても最初の半年程度はお客様が少なかったり、売上が不安定だったり、想定外の費用がかかったりするものです。

そうした波を乗り越えて、落ち着いた頃に、ようやく収支計画のような状態になるのですが、そこに至るまでに頓挫することが無いよう、当初の赤字分を補填できるための資金を確保しておくことが欠かせません。

また、これはあくまでも計画ですから、必ずしもその通りにいくとは限りません。

想定より売り上げが伸びなかった時にはどうするかといったことも事前に考えておくことで、いざという時に役立ちます。

 

 

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